@article{oai:ngu.repo.nii.ac.jp:00000888, author = {梶浦, 恭子 and 西澤 彩木}, issue = {2}, journal = {名古屋学院大学論集 人文・自然科学篇, THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; HUMANITIES and NATURAL SCIENCES}, month = {Jan}, note = {森で遊ぶ幼児は,自然物の中でも木の枝によく触れて遊ぶ。幼児は,枝を持ち,加工し,どのような,表現を生みだすのかを行動記録を手がかりに整理した。特に,道具を使い,枝を持つ対象児における手の動きの表しや,なぜそうするのかに着目して,考察を加えた。  枝に触れて,「いじる」だけの対象児の動きの記録からは,何かをつくろうとする遊びの出発点と想定できるのではないかと分析ができる。また,その時点で別の遊びをする他児による言葉の響きや,侍ごっこの勇壮な視覚情報が森のあちこちにあり,枯れ葉の斜面を勢いにまかせて走る足音や,ブランコを揺らして幼児同志がかかわる声や歓声の聴覚情報といった,様々な感覚情報が集まる。そこから対象児は,遊びの方向性を見出し,目的を生みだす。しばらくすると,対象児は内なる気持ちを,枝を叩く音で表し,自分で決めた目的をつぶやき言葉にする。この他に,対象児は,これまで人とのかかわりが多くはなかった他者への伝達を行うといった行為や,つくる目的に向かう対象児なりの身体の多様な動きが見られることなど,素朴ではあるが数分前とは違う対象児の変容を確認することができた。}, pages = {125--138}, title = {自然物を手にする幼児はどのような表現をするのか : 幼児の行動記録を手がかりに}, volume = {53}, year = {2017} }