@article{oai:ngu.repo.nii.ac.jp:00000278, author = {山下, 匡将}, issue = {2}, journal = {名古屋学院大学論集 社会科学篇, THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; SOCIAL SCIENCES}, month = {Oct}, note = {【目的】若者におけるデートDV防止啓発に資するべくおこなわれた「大学生のデートDVに対するイメージ調査」の結果から,若者のデートDVに対する認識度を概観するとともに,当該問題の課題を抽出する。 【方法】瀬戸市および近隣地域に所在する大学に所属する学生を対象に,半構造化された自記式質問紙票を用いた面接調査を実施した。「どんなことをしたら(されたら)デートDVだと思いますか?」との質問に対し,思いつく事象すべてを回答用紙に列挙してもらった。回答にあたっては,はじめに,デートDVに関する情報をあたえずに回答を求め(定義を除く),次に,暴力の領域(「身体的暴力」「精神的暴力」「社会的暴力」「性的暴力」「経済的暴力」の5領域)を提示したうえで再び回答を求めた。得られた回答1項目につき1枚のカードを作成し,1)DVの概念図として代表的な「パワーとコントロールの車輪」の各領域別に整理した。また,2)回答の段階による回答内容の差異について確認した。さらに,3)学生研究員による「KJ法的手法を用いた回答のカテゴリー化」のプロセスおよび結果を観察することにより,デートDVに対する大学生の認識について概観した。 【結果】第一に,「パワーとコントロールの車論」との比較では,「該当なし」の項目が80項目と最も多く,「身体的暴力」に関する項目が52項目,「心理的暴力・言葉による暴力」および「性的暴力」に関する項目がともに31項目と多かった。一方,「子どもを利用した暴力」および「男性の特権を振りかざす」に関する項目は,ほとんどみられなかった。第二に,学生研究員による回答のカテゴリー化において,その被害者に対する干渉の度合いから「過干渉」および「無干渉」の2つのカテゴリーが抽出された。なお,過干渉のカテゴリーはさらに「攻撃(パワー)」と「制限(コントロール)」に分類された。 【考察】デートDVのイメージとして,暴力による被害が(第三者にとって)比較的捉えやすい項目の印象が強いことが明らかとなった。また,交際相手から受けた行為そのものだけでなく,交際相手から暴力を受けたという事実がもたらす精神的なダメージを,より問題視する傾向があることが窺えた。}, pages = {161--178}, title = {若者におけるデートDVに関する基礎的研究 : 大学生を対象としたイメージ調査の結果から}, volume = {46}, year = {2009} }