@article{oai:ngu.repo.nii.ac.jp:00001499, author = {長谷川, 和美}, issue = {4}, journal = {名古屋学院大学論集 社会科学篇, THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; SOCIAL SCIENCES}, month = {Mar}, note = {明治期の衛生分野は重要な内政の一部であり,国家衛生論として軍隊,行政,そして工業の発展において基礎的概念として捉えられていた。本論文では,明治初・中期の監獄を監獄資料,特に北海道の集治監(1879-1903)を中心に衛生・病に関する身体への関与がどのように労働と交差させたカテゴリーを通じてなされたのかを分析する。また,そのプロセスの中で明治期に入り,新たに誕生した監獄医の役割を考察する。監獄官吏として国家権威であると同時に西洋の医学知識・技術を身につけた科学的権威として地位を確立させていった。囚人労働が監獄医,つまり,国家・科学により維持され,病は労働の生産性を「健康的」に維持する規定を構築する。しかし,科学者として,病と囚人労働の因果について医学調査を行い,労働の軽減や改善を求めたケースもあり,多義的な役割も見いだせる。}, pages = {239--252}, title = {衛生行政・囚人労働・監獄医 : 明治初・中期を病と囚人身体労働規範の領域から見る}, volume = {59}, year = {2023} }