@article{oai:ngu.repo.nii.ac.jp:00001314, author = {江田, 司}, issue = {2}, journal = {名古屋学院大学論集 社会科学篇, THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; SOCIAL SCIENCES}, month = {Oct}, note = {本研究は,1958(昭和33)年から現在まで小学校音楽科教科書に掲載されている鑑賞教材《白鳥》(サン=サーンス作曲)について,これまでの鑑賞活動の目標や指導の変遷をたどり,楽曲分析を通して,これからの指導で留意すべき点の提言を目的とした。具体的な調査は,《白鳥》の指導事例の収集及び現行教科書での扱われ方の検討,また,旋律を始めとした詳細な楽曲構造の分析,楽器の音色や曲の音響(周波数スペクトログラム)分析,さらに最新の神経科学や心理学の研究成果などで指導の在り方を検証した。成果として,①凝縮された曲想の変化とともに安定性の高い音楽構造をもつ極めて優れた教材性がある。②Chabris & Simonsの心理学研究成果から,近年多く行われている音楽を形づくっている要素を聴き取る学習の観点から,音楽の構造における「選択的聴取」では,学習者の約半数が他の要素を聴き逃してしまう可能性があり,各要素を関連付ける統合的な手立てが必要である。③Hudspethらの神経科学の研究成果から,鑑賞指導の場において集中力をさらに高めるためには,大きな音よりも適切な音量が求められる。④旋律など高い音程に着目して聴取すると低い音程が聴こえにくくなる。音楽を構造的に捉えるためには,これらをとくに留意すべきである。等であった。}, pages = {65--97}, title = {サン=サーンス作曲《白鳥》をめぐる鑑賞指導の研究}, volume = {57}, year = {2020} }