@article{oai:ngu.repo.nii.ac.jp:00001303, author = {長田, こずえ}, issue = {1}, journal = {名古屋学院大学論集 社会科学篇, THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; SOCIAL SCIENCES}, month = {Jul}, note = {2016年から2030年までの国連の開発目標Sustainable Development Goals(SDGs),いわゆる持続可能な開発目標が設定され,誰一人取り残さない開発,Nobody Left Behindというスローガンの下に以前のミレニアム開発目標などと異なり,平等や弱者への取り組みなどが強調されるようになってきた。障害者は人口の約10%を占め最大のマイノリティーの一つである。本稿では国連SDGsと国連障害者の人権条約Convention on the Rights of Persons with Disabilitiesの接点としての新たな視点から,過去数十年間にわたり進化し続けてきた,国連WHO,ILO,ユネスコが提唱する障害者を包括するコミュニティー開発戦略いわゆるCommunity-based Rehabilitation(CBR)の妥当性と有効性に関して,南アジア諸国において事例検証を行った。CBRは障害を開発プロジェクトに包括するもう一つ手法,ツイントラックアプローチと平行して,障害者を開発から取り残さないようにするためには,コストベネフィットの高い有効な手法であることがネパール,バングラデシュ,パキスタンの事例から検証された。CBR運営過程においては,障害当事者が中心になることが成功の秘訣でもあり,継続性を確保するためには,今後は小規模型のCBRパイロットプロジェクトを公的な(予算を付けた)福祉や国の開発政策に格上げする努力が必要であろう。事例からも明らかなように,いろいろなパターンのCBRが見受けられCBRの成功の秘訣として定型的なものはない。現場の文化や歴史,社会経済的背景に即したCBRを選択することが成功の秘訣であろう。}, pages = {83--98}, title = {南アジア障害者の人権 : 国連SDGs,CRPD,CBRの視点から}, volume = {57}, year = {2020} }