@article{oai:ngu.repo.nii.ac.jp:00001129, author = {荻原, 隆}, issue = {2}, journal = {名古屋学院大学論集 社会科学篇, THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; SOCIAL SCIENCES}, month = {Oct}, note = {日本の保守主義は常に失敗に終わってきたが,私の考えでは,それは伝統自体に問題があるというより,思想者の伝統に対する認識もしくは評価,あるいはその両方に大きな錯誤があるためである。日本は地理風土的にも民俗環境的にも世界でもっともおだやか(平和)な国である。風土的には温帯に位置し,さらに島国の海洋性から,いっそう温和で,そして,山川平野すべてが小さく,可愛いらしく,親しみやすい。次に,民族的に言うと,民族の興亡を経験しなかった唯一の(その意味で例外的に平和な)国である。これらの条件を備えた国は日本以外にない。思想者はここに着目して,平和主義という形で保守主義を作ることは十分可能だったのだが,国体論の通念や欧米的な価値基準に妨げられ,日本の伝統の正しい認識や評価に失敗したのである。}, pages = {131--142}, title = {保守主義はなぜ失敗したか : 明治中期の保守主義者の場合}, volume = {55}, year = {2018} }